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目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★318「たなばたものがたり」~七夕の由来となった伝説を丁寧に描く、教科書的な絵本。

たなばたものがたり (行事の由来えほん)

七夕なので今日は七夕の本を3冊紹介します!
二冊目は、七夕伝説を描いた教科書的な絵本です。

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「たなばたものがたり」表紙


「七夕の由来となった伝説を丁寧に描く、教科書的な絵本。」

七夕の教科書的な絵本。
七夕は、
1.日本の「棚機女(たなばたつめ)」という行事
2.織女星(しょくじょせい)と牽牛星(けんぎゅうせい)の伝説
3.中国から伝わった「乞巧奠(きこうでん)」という行事
これらがあわさったものといわれているそうです。

本書は2の中国の伝説を絵本にしたもの。
ざっくり言うと、織姫に天の神様がお婿さん(牛飼い)を選びました。
会うとすぐに二人はお互いにぞっこんに。働き者だった二人は恋に夢中で働かなくなってしまった。
そこで天の神様は二人を引き離したけれど、今度は悲しみすぎて状況は悪化。
年に一度会わせてあげるから働きなさい、と言って7月7日だけ会えるようになったとのことです。

片思いが辛くて何も手につかなくなる、ならわかるけど
両想いなのに働かなくなるとはいけませんね。
それは相性としてどうなんだろうか、良くないんじゃないかと大人は考えてしまいますよ(笑)
でもほどよい距離感ができて良かったですね!
一年に一度しか会えなくなるくらいなら最初からちゃんと労働と恋愛の両立をすればよかったのに。はい、大人の感想でした。


2.情報

著者:舟崎 克彦 (著), 二俣 英五郎 (イラスト)
出版年月日:2001/5/1
出版社:教育画劇
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:3~4歳から