絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

314「かえるのあまがさ」~言葉のリズムも内容も非常に楽しいのに、絵が悲しすぎる…

かえるのあまがさ (単行本絵本)

生き物特集。
とても楽しいお話の内容なのに、絵が…絵が泣いている。
なんでこんなに悲しくなった!?

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「かえるのあまがさ」表紙


「言葉のリズムも内容も非常に楽しいのに、絵が悲しすぎる…」

1977年、古い作品なんですね。
絵は和紙に筆で描いたような味のあるもの。色彩も渋い。
雨の日にカエルが雨傘の店を出し、みんなで傘をさして歩いていく。
言葉は4・4・5(または6)で統一されていて、とてもリズミカルに楽しく読める。
リズミカルに読んであげると子どももノリノリになって楽しそう。

なのに! 「かえるのぎょうれつ喜んだ」とか書いてあるのに!
カエルが全員泣きそうな表情なんです。
なんでそんなに悲しそうなのか。見ていると気分が滅入るほどのへの字口に困った目。
途中、青と黒だけのページもあり、雨の感じを出しているんだろうけれどお葬式ムードに見えてしまう。
それらがひっかかってしょうがないのでマイナス1。

2.情報

著者:与田 凖一 (著), 那須 良輔 (イラスト)
出版年月日:1977/6/20
出版社: 童心社
ページ数:20ページ
おすすめ対象年齢:3~4歳から