おやおや、おやさい (幼児絵本シリーズ)
質感まで丁寧に描かれた野菜たちが、ドタバタのマラソン大会!
ダジャレで話が進んでいきます。
読み手の活舌が試されます!
「ダジャレで進んでいくストーリーも、質感まで丁寧に描かれた絵も、ユニークで面白い。」
「くだもの だもの」「おかしな おかし」とセットで読みたい。
本書は2009年1月のこどものとも年少版で発表された作品を、改めて発行したもの。
野菜たちがマラソン大会に挑みます。陸上競技場から出発し、川沿いの道を走るマラソン大会は楽しいハプニングでいっぱい。
きゅうりの自転車が飛び出してきて、カボチャが川に落ちたり、それをみんなで拾い上げたり、応援席の野菜たちも楽しそう。
韻を踏み、ダジャレも多用した言葉遊びで、終始物語は進みます。
「ラディッシュ だんだん ダッシュする」
「にんきものの にんにく きんにく むきむき」
読むほうも早口言葉を言うように絡まってつっかえたりして。子どもはそのリズムを楽しそうに聞いてくれます。
最初から最後まで、細かくいろんな種類の野菜が描かれています。
全部の野菜の名前を言えるか、クイズもできます。茗荷なんて結構難しそう。
質感まで丁寧に描かれた絵はとても魅力的です。