おばけのかくれんぼべんとう
物語は面白い。絵も淡くて優しい。
それぞれは魅力的なんだけれど、かけあわせて一冊の本にしたら、
情報量が多すぎて焦点がわからなくなって
どこを見てなにに集中してなにを面白いと思えばいいんだ?
と混乱してしまった…。
「とっても優しい絵に癒されるんだけど、どこを見て何に集中すればいいのかわからない。」
木坂涼さんといりやまさとしさんの人気「おべんとう」シリーズ第5弾はおばけ。
おばけ三兄弟が食材になりきりかくれんぼをして、それを読者が探すというアイデアも面白い。
オチも面白い。
イラストはふわふわ溶けそうに優しくかわいい。
…のに、それら全部が掛け合わさると、なんだろう、全体的にすごく読みづらい。
情報量が多いのにふわふわしているから、どこを見たらいいのかわからず集中できない。
絵に輪郭線がなく、更に奥行きがなく全部の距離が同じ感じに見えて、そのページの話の焦点と見るべき絵の場所がわからず混乱。
一回さっと読めばもういいか。そんな作品。何か後に残るものも特になし。
イラストの優しさ・淡さと同じように、印象も淡い。
2.情報
著者:木坂 涼(文) いりやま さとし(絵
出版年月日:2018/6/30
出版社:教育画劇
ページ数:29ページ
おすすめ対象年齢:3~4歳から