ちびちっち
都合が悪くなると「うんちっち」しか言わないうさぎの子、シモン。
その三作目です。
シモンのところに弟が生まれてやってきました。
シモン、ピンチです。さあどうする?
「大人がバカにされている気持ちにもなるけれど、でも憎めない。子どもに絶対受ける。」
「うんちっち」のシモンの三作目。
突然家に「弟」という存在がやってきた兄の葛藤をコミカルに描きます。
お父さんとお母さんが弟をかわいがっている。
許せない、いやだ、早く家に帰ってほしい(ここが家なんだけど…)。
そしてお父さんお母さんを取られるんじゃないかと不安になって、愛情を求めて赤ちゃん返りして夜も眠れなくなってしまう。
一作目であんなに小憎らしかったシモンが、なんと愛くるしいことか!
そしてシモンは強かった。ちびちっちを「僕が守ってあげる」という考えに変わりました。
素敵な兄弟、そして家族の物語に心が温まりました。
それにしてもフランスって本当に生後数日のうちから赤ちゃんを一人で寝かせるんですね。
シモンの年齢でもちょっと怖いのに、新生児まで。
突然死とか怖くないんですかね…。日本人には文化的に違和感というか、かなり驚くと思います。
そんな文化の違いも勉強になりました。
2.情報
著者:ステファニー ブレイク (著), Stephanie Blake (原著), ふしみ みさを (翻訳)
出版年月日:2018/4/18
出版社:あすなろ書房
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:2歳から