ほしじいたけ ほしばあたけ (講談社の創作絵本)
これも、「読んで」って渡した大人もれなく爆笑します。
衝撃作。
ほししいたけのじいさんばあさんの話です。
からっからなのに、水を吸うと元気になる。
でもすごく疲れるのでまたほししいたけに戻る。
なんだこの発想…。おもしろすぎんだろ…。
「衝撃作。干し椎茸の旨味を知っている大人なら、必ず笑ってしまうでしょう。」
シュール。大人向けの面白さ。
干し椎茸の旨味をよく知っている年齢にならないと、この絵本の旨味も完全にはわからないだろう。
子どもは何歳くらいからわかってくれるのかなあ…。
3歳もとりあえず「すごいねー!」と言っていましたが表面的な誉め言葉に聞こえてしまうぞ。
しょっぱなの
「ふたりがいちばんすきなことは、ひなたぼっこ。
いちばんきらいなことは、みずにぬれることです。」だけでぐふうっと変な笑い声が漏れてしまいました。
そうね、干し椎茸は常にからっからに乾いていないとね…
ほしじいたけとほしばあたけは仲良し夫婦。
キノコ村の中でいつもにこにこ、みんなを仲裁したり雰囲気を良くしています。さすが円熟の技。
ほかの6人のキノコキャラクターもそれぞれキャラが立っていていい感じです。
そんなある日、タマゴタケくんがコロコロ落ちてしまったのを見つけると瞬時に
「ほうあっ!」
と、飛んだーーーー!!!
椎茸の傘をパラシュートのようにして飛んだ(笑) 爆笑。
しかも劇画タッチというか、リアルなもんだから面白さが倍増です。
でも助けに降りたはいいが、今度は登れない…。
さあどうするんだとドキドキしてページをめくったら、
み、水を吸ったーーー!! そして若返った(笑)
この展開は読めない。
発想力が素晴らしすぎる。
ぜひ大人の方にこそ読んでいただきたい爆笑絵本です。続きに期待。
2.情報
著者:石川 基子
出版年月日:2015/9/10
出版社:講談社
ページ数:36ページ
おすすめ対象年齢:3~4歳から