あおいしまのゾウガメどん(かこさとし おたのしみえほん4)
美しい南の島の、生命の多様性。
みんなそれぞれできることは違っていいんだよ、好き嫌いもそれぞれだよ、
それでもみんな魅力的なんだよというメッセージです。
「美しいセイシェル諸島を舞台にして、生き物の多様性を教えてくれる。」
ついに出てしまいました、絶版の本です。図書館で借りるしかありません…。
あとがきに加古さんの説明があります。
本書は加古さんが8年前にセイシェル諸島に旅をした際、その島の美しさに感動して、そこに住むかわいい動物たちがいつまでも生きる静かで美し場所であるように祈って描いたものだそうです。
主人公は太って、おっとりのんびりした性格のゾウガメどんです。
他の動物たちはみんなそれぞれ自分の棲み処があるのに、ゾウガメどんはまだ探しています。
トカゲに聞いたら「葉っぱの上に登ってごらん」、
ヤシガニに聞いたら「木の上に登ろうよ」、
アカオドリとアジサシに聞いたら「一緒に空を飛び回りましょう」、
カジキに聞いたら「海をご案内しましょう」、
タコに聞いたら「磯部で美味しいものを食べましょう」。
でもどれもゾウガメどんにはできなかったり、合わなかったり。
最後に疲れて眠ってしまったら、その小さなくぼみがゾウガメどんの棲み処になりました!
みんなからのお祝いがとても嬉しいです!
それぞれ個性があって、好き嫌い、合う合わないなあるんだよというメッセージも感じ取れます。そう、多様性!