絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★133「ノラネコぐんだん おすしやさん」~ダチョウ俱楽部的絵本と名付けたい。トホホな笑いがこみあげてくる

ノラネコぐんだん おすしやさん (コドモエ[kodomoe]のえほん)

最近聞きませんか? 「ノラネコぐんだん」という固有名詞。
まだ読んだことのない方はぜひ読んでみてください!
絶対笑っちゃうやつ。
全部パターンが同じで先がよめるのに、でも笑っちゃう。
「ほんとにバカだなこいつら…バカだよ…」という何とも言えない笑いがこみあげます。
そう、これは絵本界のダチョウ俱楽部や!!

私が今まで勧めて読ませた大人で、笑わなかった人はいません。

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「ノラネコぐんだん おすしやさん」表紙


「ダチョウ俱楽部的絵本と名付けたい。トホホな笑いがこみあげてくる」

このシリーズは笑っちゃう。どうしても笑っちゃう。笑わないと決めても笑っちゃう。
ダチョウ俱楽部的なものを感じる。

このシリーズのパターンは
ワンワンちゃんの持っている何かをじーっと見る8匹のノラネコぐんだん。羨ましそうに覗きます。
⇒超原始的な欲望(〇〇したい!)だけに任せて、悪いことをします。ワンワンちゃんのそれを奪います。
⇒その場の簡単な思いつきでやったことなので案の定失敗します。
⇒中間は本によって色々です。でもページをめくるびにツッコミどころ満載。
⇒それを解決しようと新たな案をやってみて「ドッカーン!!」となにかを爆発させます。
⇒ワンワンちゃんに説教されます。正座で座る8人。でも絶対こいつら反省してない(笑)
⇒働いてもらいます

この決まりきったパターンで、どれを読んでも先は大体見えるしオチもわかるのに、でも懲りずに笑ってしまう。
なんだろう、爆笑じゃなくて「こいつら懲りないなあ…」というなんともいえないトホホ笑い。気の抜けた笑い。
ダチョウ俱楽部みたいでしょう…。
ノラネコも読者も懲りない。お互い様なトホホ絵本(笑)

3歳の娘もオチがわかっているのに「ドッカーン」するたび爆笑しています。

オリオン絵本グランプリ 年間グランプリ2015、受賞。
第9回「この本よかっ!! 子どもの絵本大賞 in 九州」入賞。
第7回リブロ絵本大賞入賞。
第9回MOE絵本屋さん大賞2016第3位入賞


2.情報

著者:工藤ノリコ
出版年月日:2015/11/6
出版社:白泉社
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:3歳から