絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★125「また おこられてん」~おこりんぼマシーンの私は号泣。怒られる子の気持ちを思い、猛省。

また おこられてん (童心社のおはなしえほん)

日々の忙しさでついつい子どもに怒ってしまうお母さん。
ぜひ読んでみてください。
泣きます。初心に帰ります。
「うまれてきれくれた時は、何があろうとこの子を可愛がろう、愛そう」と決めたはずなのに
いつからだろう、こんなに心をなくして慌ただしい日々の中で子どもに叱ってばかりになったのは。
子どもは一生懸命生きているだけなのに。
ごめんね…。
本当に泣ける絵本です。

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「また おこられてん」表紙


「おこりんぼマシーンの私は号泣。怒られる子の気持ちを思い、猛省。」

この本のようにいつも怒ってしまう母親です。泣きました。ごめんね、子どもたち。
大好きで、可愛くて、どうしようもないほど愛しいんだけど、
自分の体は一つしかなくて、1日は24時間しかなくて、あなたたちを健康に育むためにご飯を食べてほしくて早く寝てほしいから「ご飯早く食べなさい、全部食べなさい」「お母さんは忙しいから自分のことは自分でさっさとやって」「片付けなさい」「早くしなさい」、怒ってばかりになってしまうんだよ。
でも子どもはまだ子どもだもんね…。そして一人の人間だもんね…。
そんな大事なことを忘れていて、この本が気づかせてくれた。

散らかしてるんじゃなくて好きなものに囲まれていたいだけ。
お腹がすいていない時もある。
一生懸命やってるけどゆっくりになってしまう。
嫌いなこともたくさんある。
かあちゃんを怒らせたくないから、笑っていてほしいから嘘をつく。
怒られると喉がつまったようになってごめんって言えなくなる。

ああ、この子の気持ちを聞いたら涙がとまらなくなってしまった。
この子のお母さんが、この子が救急車で運ばれた時のような「生きていてくれさえすれば、なんでもいいです」という根本的な愛情を、忙しさのせいにして私は横に置いて、勝手に忘れて生きている。

世のおこりんぼマシーンになっているお母さんたち、ぜひ買って読んでほしいです。
傍らに常に置いておいてください。


2.情報

著者:小西 貴士 (著), 石川 えりこ (イラスト)
出版年月日:2016/9/17
出版社:童心社
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:3歳から