絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

99「ようちえんいやや」~みんな心の中で泣いている。お母さんと一緒にいたいよと泣いている。

ようちえんいやや (絵本・こどものひろば)

なんで幼稚園行くのがいやなの?
先生に挨拶するのかいやだから。
歌を歌うのが嫌だから。
椅子のマークが嫌だから。
……色々言い訳を探すけれど、本当はお母さんが大好きだから! ずっと一緒にいたいから!

子どもを預けることに罪悪感を感じてしまうお母さんは不安定になるかもしれないから読まないほうがいいかも(笑)

著者の優しさに溢れた絵本です。

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「ようちえんいやや」表紙


「みんな心の中で泣いている。お母さんと一緒にいたいよと泣いている。」

これを読むと、母子分離がいまだにできない3歳のむすめが「いややー!」と一緒に大合唱。
ついでに1歳の息子まで泣きまねを始めて賑やかになります。

そう、みんな色んな言い訳を考えているけれど、結局はお母さんと一緒にいたいんだよね…。
お母さんが大好きなんだ。
娘が毎朝保育園で「ママがいい!」「ママ大好きだから!」と泣くのがお互い辛い私、これを読んで泣きました。
ごめんね、でもお母さんも頑張って働いているんだ。ごめんねごめんね、一緒に親子で成長しようね…。
こんなことも大人のエゴなのか。考えさせられます。

でも椅子のマークがヘビとか、合奏の時カスタネットだけとか、普通に嫌ですけどね…(笑)

長谷川義史さんの柔らかくも力強い絵が素敵。感情に訴えてくる。

保育園などに預けることに罪悪感を感じているお母さんは読まないほうがいいかも。


2.情報

著者:長谷川 義史
出版年月日:2012/2/2
出版社:童心社
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:2~3歳から