絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★40「そらいろのたね」~わがままはいけないよという教訓。ぐりとぐらの登場人物探しも楽しい。

そらいろのたね

1967年出版!! 50年前!! なんと息の長い絵本!
ぐりとぐら」に並んで、お二人のコンビの名作・傑作に挙げられます。
ぐりとぐら」のキャラクターも出てくるので探してみてくださいね。


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「そらいろのたね」表紙


「わがままはいけないよという教訓。ぐりとぐらの登場人物探しも楽しい。」

ぐりとぐら」の作者コンビによる、夢いっぱいの、哲学チックというか教訓めいた作品。
ゆうじくんが宝物の模型の飛行機で遊んでいたら、その飛行機をちょうだいというきつねくん。かわりにそらいろのたねをくれました。
ゆうじは家の庭の真ん中に種をまいて、水をあげて大事に育てました。
するとそらいろの家が出てきました! お家が出てくるなんて夢があるなあ。わくわくします。
そらいろの家はどんどん大きくなり、お友達や動物たちが続々と集まってきます。
その中にはぐりとぐらや、そこに登場するおおかみさんの姿も! それを探すのも楽しいです!
物を大事にし、はぐくむ人のところには、お友達がたくさんやってくるんだよということを教えてくれます。

でも大きくにぎやかになった家を見て、最初のきつねくんがそれを独り占めしようとします。
「ぼくのおうちだからね。みんなでていっておくれー。」なんと傲慢な…。
そして切ないラストです。強欲なわがままはバチがあたるよ、というお話。
3歳の娘はわかったような感じです。


2.情報

著者:なかがわ りえこ (著), おおむら ゆりこ (イラスト)
出版年月日:1967/1/20
出版社:福音館書店
ページ数:28ページ
おすすめ対象年齢:3歳から