しんでくれた
「やきざかなののろい」繋がりで、食育の本をもう一冊。
bookand.hateblo.jp
タイトルにドキッとします。谷川俊太郎さんの詩。
絵は「やきざかなののろい」の著者の塚本やすしさん。
あなたはなぜ人間が動物を殺して食べるのか説明できますか。私はまだ自信がありません。
「いつか「死んでくれた」ではなく「殺している」を説明できる親になりたい」
「やきざかなののろい」とセットで読んだ。やきざかなも塚本やすしさん。
どうしてしまったかと思うインパクトのある題名。保育園でみつけたときドキッとしてしまった。
食育の本だとわかるけれど、頭ではわかるけれど、絵本としては衝撃すぎないかという第一印象。
でも子どもに読ませたら意外と普通に納得しているし、素直に受け取っている。
子どもの心の柔軟性、吸収力には驚かされる。
「うし
しんでくれた ぼくのために」
こんなのも「へえー」と素直に受け取る子ども。
頭が固すぎて普通じゃないのは大人のほうなのか。
とても考えさせられる。
最後に向かって力強く
「だからぼくはいきる」
と言うのは、生への強い覚悟や意志を感じてとても感動する。
読むほどに考えさせられ、色々な意味を感じ取ることができる。
いつか「しんでくれた」じゃなくて「人間が生きるために殺しているんだよ」「人間が地球で生きるとはどういうことなのか」「じゃあ私たちはどうしなければいけないのか」ともっと正確な言葉で説明して子どもに考えさせる親になりたい。
帯のコメントより
「いのちは いのちをいけにえとして ひかりかがやく」
そのことを わすれたくありません。
谷川俊太郎
2.情報
著者:谷川 俊太郎 (著), 塚本 やすし (絵)
出版年月日:2014/4/18
出版社:佼成出版社
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:3歳から