絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★1「キャベツがたべたいのです」~八百屋のおじさんすごい。なにこの展開。

キャベツがたべたいのです

記念すべき絵本紹介一冊目は、超シュール! 大人もはまる先の読めない展開の「キャベツがたべたいのです」です!

f:id:reviewand:20190208012712p:plain
きゃべつがたべたいのです表紙

1.あらすじや感想

「物語の発想は自由でいいのだ。シュールでもいいのだ。」

大人は無意識に「本のストーリーはこうあるべき、起承転結があって…」と考えがちではないだろうか。
そんな無意識かつ根拠のない常識を打ち破る、衝撃的でシュールなストーリーと絵に、いかに自分が大人の「こうあるべき」という思考にとらわれているのかを思い知らされる。
自由でいいのだ、こういう発想こそが子どものそれと同じだ。
子どもが夢中になるのはその自由さが自分と似ているから。
子どもに物語を語らせるとびっくりするハチャメチャな展開よ。そう、それでいいんだ。

そして音のリズムや語感がとても気持ち良い。
「チューチューチューチュー」「ボワン」「シャッキリ ムシャムシャ」

気づけは大人もニヤニヤ、そしてこの本に夢中になっていることでしょう。
近所の八百屋に行きたくなる! スーパーじゃなく八百屋!

2.情報

著者:シゲタサヤカ
出版年月日:2011/4/1
出版社:教育画劇
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:3歳から